マッシヴアタックの名盤「メザニーン」はなぜ偉大か。

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配信後記#2 ビリーアイリッシュの登場でトリップホップはもう一度評価される

マッシヴアタックっていうバンドを紐解いていく中で、外せないアルバムというのが初期の三枚のアルバムじゃないかと思ってて、初期の二枚はトリップホップを世に問うて、そして三枚目のメザニーンでトリップホップを自ら脱出しそして絶対的なものへなっていく。

そんな感じのアルバム。ダブっていうサウンドをより聞きやすくそして様式美も忘れず、入りやすくしたそんなアルバムじゃないかと思います。チャンネル登録お願いします⬇️

[Massive Attack] 90年代の名盤「メザニーン」とトリップホップからの脱出
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メザニーン制作当時のマッシヴアタック

宇野維正さんがメザニーンの日本語版のCD解説にメザニーン制作当時のマッシヴアタックの周辺がどのようになっていたのか、こんな風に書いてある。

プロテクションという2枚目のアルバムが1994年の秋にリリースされて、その3年半後にこのメザニーンがリリースされるんだけど、その間にイギリスの南西部の港町ブリストルという街が突然音楽シーンとして脚光を浴び始めた。(これがトリップホップの始まり。)例えばポーティスヘットトリッキーらが、デビューをする。しかもアルバムがすごくいい。ポーティスヘッドはダミーを作り上げて大ヒットさせてトリッキーもマクシンクェーイというアルバムをリリースして瞬く間にブリストルは音楽的にも注目される街になる。その中で、元々、評価を受けてたマッシブアタックが日に日に存在感を増してきて踊れないダンスミュージック トリップホップがシーンを折檻していった。

Massive Attack 「Mezzanine」の日本語解説より

マッシヴアタックがトリップホップの火付け役になり、その周りにいたアーティストからマッシヴアタックに関わった人まで一躍表舞台に出ていくことになる。何がすごかったってそのマッシブアタックの周りにいた人たちがどんどん出世していったことで、 「Blue Lines」「Protection」で参加していたトリッキーはその後90年代のイギリスを代表するアーティストになるし、第4のメンバーだったネリーフーパーはマドンナから熱烈なアルバムプロデュースオファーを受けるけど、「ワールドカップの観戦で忙しい」というパワーワードを叩きつけて断ったりとか

ドラムンベースで時の人となっていたRoni SizeやGoldyがマッシブアタックの前身のバンドワイルドバンチにいたことも考えると彼らが当時の音楽シーンに多大な影響を与えていたかというのがわかる。

Tricky – 'Hell Is Round the Corner' (Official Video)
Roni size & krust – witchcraft
Goldie – Timeless

ダブというジャンル

ダブというジャンルがマッシヴアタックに多大な影響を与えてるんだけど、ダブってなに?ということなんですが、

ダブっていうのはジャマイカで始まった音響テクニックでボーカルを抜いたトラックにいつもよりエフェクトを強くかけてミックスをしたことで作られた音楽のジャンル。かなり広い意味を持つ。このテクニックを使って新しい音楽を作ったのがマッシヴアタックでプロテクションの後にプライマルスクリームが「バニシングポイント」っていうダブアルバムを作ったり、サンプリングという面ではケミカルやプロディジーがこの後デビューしていって大ヒットを飛ばしたりとギターバンド以外の音楽をリスナーが求めていたことを証明していった。

https://block.fm/news/dub_is

ダブがマッシヴアタックのサウンドを作っててこれがトリップホップの肝といってもいい。

マッシヴアタックが考える自分たちのサウンドとは、

元々、マッシブアタックを組んだ時使える楽器はサンプラーだけだったらしく、

メンバーがDJだったこともあり、それぞれ好きなレコードを持ち寄ってサンプリングして音楽を作っていったて、次第に自分そのものであることが大事だと気付いた。サウス・ブロンクスのことを唄うなんてナンセンスなんだ。イギリスの音楽家として、他とは異なる自分たちの音楽を作るべきだと思い返した。メザニーンの20周年のアルバムのインタビューで答えてます。

なぜメザニーンが偉大なアルバムでマッシブアタックが偉大なのか?

配信後記#2

音楽の歴史の転換点として1991年という時代にアメリカではニルヴァーナが「Never Mind」、イギリスではマッシヴアタックという「Blue Lines」という二つの名盤がでている。日本では小室哲哉がバブルの残り香を漂わせていた頃だ。日本人が小室哲哉で沸いてた頃。世界の音楽のシーンに衝撃が走っていた。イギリスでトリプホップ・アメリカでオルタナティブロックが誕生して、いわゆるパーティが終焉させる音楽が発生した。

ただ、二つともいわゆるブームとしてやがて収束していく。ニルヴァーナはカートコバーンの自殺で自ら幕を下ろし、マッシブアタックは「メザニーン」で脱出する。

ピッチホークではメザニーンはトリップホップから完全に抜け出した作品として評価されているけど、確かにその通りでメザニーンでトリップホップを完結させたわけだ。フォロワーも続々と作る。The Bends以降のRadioheadであったり、ビリーアイリッシュだって間接的ではあるけどその流れの中にあるとは思う。

そんなフォロワーをたくさん作ったマッシブアタックなんだけど、ことメザニーンにおいてはもっとダークなサウンドによったサウンドを構築していったり、

ティアドロップの綺麗な旋律であったりだとか、このアルバムの完成度の高さと美しさみたいなものがギターサウンドもあってロックとも融合を見事に果たしたアルバムだと思う。

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